水耕栽培をしていると1度は直面するのが苔(藻)の発生です。
培養液の中に、緑色のふわふわとしたものが繫殖してくるときがあります。
この正体は苔や藻(アオコ)であり、栽培中の植物の生育に悪い影響を与えます。
この記事では、これらが発生する原因から発生したときの対処方法までを紹介していきます。
発生原因
まず、水耕栽培に必要となるのが培養液です(*培養液とは水に液肥を加えたもの)。そして、培養液中に含まれるのが、窒素・リン・カリウムの3大栄養素とカルシウムなどのミネラルです。これらの成分は液肥の中に含まれており、植物の成長に欠かすことができません。
対して、苔(藻)は栄養分・日光・水分さえあれば成長することが出来ます。
これらの3要素は水耕栽培にも必須であるため、おのずと苔が発生するリスクが高まります。
ただ、苔が発生すると見栄えが良くないですし、根から養分を奪ってしまうリスクも考えられるので出来るだけ発生を抑えたいですよね。
発生を抑制するための方法を紹介して行きます。
初歩的なことですが、水をきれいに保つために1番重要なことです。
水の交換頻度としては、可能であれば毎日交換するようにしましょう。
現に私も出張で水の交換を怠ったときに苔が発生してしまいました。
1度苔が発生してしまうと、その後どんなに水を交換しても完全に苔がなくなることがないので注意しましょう。
液肥の配合バランスは製造メーカーで研究を重ね、最適のバランスになるように設計されています。
そのため、液肥を配合バランスを守らずにあげてしまうと栄養過多となり、苔の生えやすい状態になってしまいます。
また、苔が生えやすいだけではなく、根っこが腐ってしまう原因にもなりますので、液肥と水のバランスはしっかり守るようにしましょう。
発生した場合の対処方法
水耕栽培で苔が発生してしまった場合でも、すぐに手を施さないと枯れてしまうなどと言ったことはありませんので安心して下さい。
苔(藻)が発生しても写真のアボカドのように順調に成長します。
ただし、苔(藻)が発生しすぎると、培養液中の成分が変化してしまい根っこへダメージを与える恐れがあります。
また、藻が根っこを覆うことで、根から養分や水分を吸収するのを妨げてしまうため、成長によくありません。
そのため出来るだけ発生を抑制する工夫をしましょう。
<おすすめの対処方法>
先ほども紹介したように藻が成長するためには、「養分+水分+光」の3要素が必要です。
養分と水分は植物が成長するためには必須でありますが、光に関しては必ずしも根っこに当たる必要はありません。
そのため、葉っぱは日光に当てつつも、容器の部分をシートで覆うなどして日光を遮ってやるのが有効です。
薬剤などを使用すると植物にもダメージを与えてしまう可能性があるので注意しましょう。
<まとめ>
今回は水耕栽培で藻が発生した時の対象方法について紹介しました。
水耕栽培を行う上で避けては通れない道ですので、こまめな水の交換を心がけてなるべく発生を抑制しましょう。