比較的育てやすく、家庭菜園でも人気の「ミニトマト」。株が育ってくると、葉が密集してきて茎や脇芽を剪定すしていきますよね。
その時に切り落とした、余分な茎や脇芽を使って簡単に水耕栽培で育てることが出来ます。
この記事では「ミニトマト」の水耕栽培について紹介していきます。
水耕栽培手順
<手順①:準備物の用意>
ミニトマトの水耕栽培に必要な準備物はたったの3つだけです。ミニトマトを育てている方ならすぐに手に入るものなので、すぐに始めましょう。
- ミニトマトの脇芽
- ペットボトル
- 液肥
ミニトマトの脇芽とは、茎の途中から生えてくる新芽のことで、通常は大本の株(1本仕立ての場合は1本、2本仕立ての場合は2本)を除いては栄養が分散するのを防ぐために剪定してしまいます。
剪定した脇芽を捨ててしまうともったいないので、是非水耕栽培で再度育ててあげましょう。
<手順②:水耕栽培する方法>
写真のように、ペットボトルなどの容器に水を張り新芽を差し込み日当たりの良い場所に置いてあげるだけでOKです。
この時に、液肥を混ぜてあげた方がより新芽が成長します。
*ペットボトルの水が薄い青色をしているのは液肥を加えているためです。
ペットボトルの水は可能であれば毎日交換してあげるのが望ましいです。
特に、液肥を加えると苔が生えやすくなりますので、3日以上放置すると、容器の表面に苔が生えてしまい株の成長を阻害します。
水耕栽培専用のキットではポンプを使って水を循環させるので苔が生える心配はあまりありませんが、ペットボトルですとどうしても新鮮な水ではなくなってしまうので注意しましょう。
実際に水耕栽培をしていると、茎だった部分から根が生えてきます。ミニトマトの生命力の強さに感動します。
ある程度育ってきたら土に移し替えるのも良いですし、そのまま水耕栽培で育てても大丈夫です。
最終的に株を大きく育てたい場合には土に移し替えましょう。
<*水耕栽培の注意点>
ミニトマトは暖かい場所で育ちますが、暑すぎる環境は苦手な植物です。
また、水耕栽培でペットボトルを日当たりの良い場所に置いておくと中の水が非常に暖かくなってしまう場合があるので注意しましょう。
ミニトマトの栽培に適した温度は20℃~30℃と言われているので、ペットボトル内の水もそれ以上暖かくならないように気を付けましょう。
*温度の目安は20℃~30℃
<収穫>
水耕栽培で育てても、花が咲いて実をつけることができますので安心して下さい。
通常通り実が赤くなってきた時が食べ頃です。
今回水耕栽培を実施したオレンジキャロルでも無事に収穫することが出来ました。
<水耕栽培のための肥料>
株を大きくするためには、少量の液肥を与えながら日当たりの良い場所で水耕栽培をするのがおすすめです。
植物は葉の光合成で合成される養分と根から吸い上げる養分の両方で育っていきます。
そのため、真水で育てるよりも少量液肥を混ぜて、成長に必要なリン酸・窒素・カリウムが理想のバランスで配合された液肥を与えた水の方がよく育ちます。
液体肥料にはたくさん種類がありますが代表的なものを一つ紹介しておきます。
<HYPONeX>
HYPONeXシリーズの通常モデルです。
窒素・リン酸・カリウムが6:10:5のバランスで配合されており、いろいろな花や野菜を元気に育てることが出来ます。
他の野菜を育てている方は、使い回しが出来るのも嬉しいです。
独特の鮮やかな青色をしており水耕栽培の容器に少量加えると綺麗な水色になります。
<まとめ>
今回はミニトマトの水耕栽培を紹介しました。
鉢植えでの栽培と並行して、育ちすぎた株などは水耕栽培を試してみてはいかがでしょうか。
この他ミニトマトの栽培については【ベランダ菜園で育てる】ミニトマトの育て方でも紹介しているので参考にしてください。