この記事では、四国八十八か所の1つ、第51番札所の「石手寺」を紹介して行きます。
第51番札所 熊野山 虚空蔵院 石手寺
石手寺の歴史・由来
始めに石手寺の歴史について簡単に紹介します。
昔の衛門三郎という方が、弘法大師への罪を償うために、大師を追いかけ四国を23回も廻り続けましたが、とうとう出会えないまま徳島の焼山寺で力尽きてしまいます。
そんな衛門三郎の眼前に弘法大師が現れ、彼の罪を赦し、願いを一つだけ叶えることを約束しました。
その問い掛けに対し、衛門三郎は「大名に生まれ変わり、人々のために尽くしたい」と願いました。
弘法大師は小石に「衛門三郎再来」と記し、彼の左手に握らせました。
その翌年に、河野利息の家に生まれた男の子が左手を開かず、安養寺の住職が祈祷すると左手を開き「衛門三郎再来」と書かれた小石を握っていました。
この時に握っていた石が納められたお寺ということで「石手寺」と呼ばれるようになったと言われています。
石手寺境内の様子
入り口から進んでいくと、まず独特の木の香りがする建屋をくぐって進んで行きます。
脇には小さな売店が甘酒などを販売しています。
この建物をくぐっていくと、本堂があります。
また、ご自由に鐘を鳴らすこともできます。
鐘の音を聞いていると心が清らかになる感じがします。
アクセス
市内電車で向かう方法と車で向かう方法の2種類ご紹介して行きます。
車で向かう場合
石手寺の近くに無料の駐車場があります。
全部で30台程度止めることが出来ます。大きな石像が目印。
目の前のファミリーマートの横にも無料駐車場があります。
市内電車で向かう方法
市内電車で道後駅まで行き、そこから徒歩で石手寺まで向かいます。
道後駅から石手寺までは徒歩15分~20分程度です。
にぎり大師
石手寺の入り口のすぐ隣でにぎり大師を体験することができます。
にぎり大師とは、先ほどの「衛門三郎の説話」になぞらえ、自分自身が念を込めながら手でにぎりお大師様を作る体験になります。
全国各地から10か所以上の様々な土が用意されており、それぞれに異なる意味が込められています。
それを自分自身の手で握り、お大師様を作ります。
始めは下の写真のような状態であり、ここから自分の手でにぎり大師を作ります。
最初ににぎるときに、自分自身が込めたい願いを強く願います。
そうすることで、願いが叶うとのことです。
見本のお大師様が写真のような感じです。笑顔がなんとも可愛らしい大師様ですね。
この大師様は、お好みで石手寺でご祈祷をしていただくことも出来ます。よりご利益を頂きたいという方にはご祈祷もおすすめです。
参考までに、料金と所要時間を以下にまとめます。
- 体験料金:2,500 円(送料は別途必要)
- ご祈祷料:5,00 円
- 所要時間:30分程度
石手寺のお参りとセットで体験してみてはいかがでしょうか。
<まとめ>
今回は石手寺とにぎり大師を紹介しました。
四国八十八か所の第51番札所の石手寺をお参りしてみてはいかがでしょうか。